最初の一歩


 最初に触ったのはパソコンと云うより専用機であった、それはNCターレットパンチングプレスという機械を動かす為のNCプログラムを組む為の機械であり、当然今の様な計算ソフトやワープロ機能は使用出来ない物であった。


 その後、1989年に生産技術課に導入されたのは、ヒットファイルと云うファイリングシステムの機械であった、 これは15インチの光ディスクに図面を記録して、必要に応じて図面に文字合成をして印刷をする、という物である。 コンピュータとは元々ハードとソフトに分かれていて、ハードはメーカーから購入するが、ソフトはソフト会社又は自社製を使用しないと動かない機械であった。


 この機械で使える言語はBASICとコボルのみであった、最初のプログラムはコボルで販売会社に作ってもらったが、使いこなして行く過程で自作のプログラムがないと色々な事が出来ず、どうしても自前の物が必要であった。

 そんな折に一冊の本に出合ったマイコン・ソフトウエア入門(初めての人のためのBASIC)というハガキ大の本である、読んでいるとなるほど、なるほどとプログラムの内容が解るのである。


 ではと実際に、コンピュータを操作すると、どう云う様にエディターを起動するのかも分からない、今になれば笑い話だが言語がMS-BASICなのでBASICと入力すればエディターは起動するのだが・・・ 本当に第一歩からつまずいている、一歩進んではつまずき何回も苦難に直面しながら、それでも2,000行に成ろうとするプログラムを作成する事が出来るように成って行った。


ホップ

 
そして世の中は8ビット機から16ビット機に移って行き、会社でも新型のヒットファイルに入れ替わって行った。


 新型になっても機械はファイリングシステムの専用機であり、基本的にOSはMS-DOSである、この機械から言語がC言語、コボル、BASICと3言語でプログラムが組める様に成った、
この内でC言語で作った物が一番速く動くと云うので、この時からC言語の勉強が始まった。


 丁度このころ(平成5年)大学生であった息子が学業でパソコンが必要に成り、私も仕事で使えるのでNECのPC9821という機種を購入し会社から帰ってからC言語の勉強に熱中した事を覚えている。今から考えると非常に馬力の無いパソコンでハードディスクが750MB、メモリー16MB、OSがウインドウズ3.1という構成であった。


 会社と帰宅してからのプログラムの開発BASICとは違う言語での開発は、C言語初心者にとっては何度もツマズキ何度もコーディングの仕直し、解って来るまで相当の時間が掛かった。


 何でも同じで有るが解って来ると、だんだん面白くなり色々な、事務効率化の為開発を行っていった。


 個人的には速度が遅くなってしまったデスクトップパソコンに変わってIBMのシンクパッド600という機種を購入。


ステップ

 
 その後パソコンも16ビットから32ビットに移って行く、今度の後継機は専用機では無くパソコンにファイルメイトというソフトが入っていてOSはウインドウズNT4.0であった。


 ファイルメイトに使用できる言語はVisualC++のみであり、VisualBasicも使用できると思っていたのが当て外れでガッカリ、VCはよい解説書が無かった為、本当に死ぬほど難しかった。これも今ではよい思いでになった


 この機種に限りメーカーに研修に行ったがファイルメイトに関する事柄のみでVCに付いては基本的に解っている人が対象との事、その指導員がいうのにはVCは独学では無理ですという、機器の営業の言う事には1年間の教育が有りますが如何ですか?というが・・・・


 このVCに関するアプリケーションの作成には膨大な時間をかけて、作成を行ったが、似た様なプログラムを何本か作らなくては成らなかったが1本出来てしまえば、後は楽勝であった。


 振返って見ると開発途中の苦しい時期が一番充実していたような気がするがOSのウインドウズNTは他のウインドウズと違っていてウインドウズ98やMeで動作する物がNTでは動かない、という事があったのでこの時は本当に勉強になった。


 

ジャンプ


 個人的には2002年6月にソニー製のディスクトップPCV-RX76という機種を購入 これはCPU=Pen4 2.53GHZ RAM=512MB ハードディスク=160GB と当初の機種とは比べ物にならない性能のものである。


 その後VisualBasicを使用して生産技術課用のアプリケーションプログラムの開発を行う、これは自分自身が何時も行っている仕事の事務合理化として行う為、どれ位の合理化が出来たかは自分自身で良く判る、やあ・・・プログラムを作成して本当に良かったと、しみじみ思った。



 課内で使用する為にデータベース管理ソフトウエアのアクセスでプログラムをかなり組んだ、VBをやっていたお蔭で、マクロなどを使用せずに細かい動きをさせる為にモジュールでVBAを使用、細かい動きをさせるにはVBAは絶対不可欠であり、本当にVBをやっていて良かったと思っている。


 その後定年になり、振返って見ると BASIC、C言語、VisualBasic、VisualC++、アクセスと言語、データベース関係は結構やって来たが、ワード、エクセル等は感覚的に使用できるのでそのまま使用して来たが、深いところ迄は良く解って居ない為に勉強を始める。


 パソコン関係で色々な資格を取ったが最終的には、「日情検」の1級パソコンインストラクター資格認定試験に合格した、今後は自分のスキルを生かし地域社会に貢献出来ればと思っています。





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